Esprit Sculptural

「かたちの余白に、感性が宿る」 ——Esprit Sculptural が語る、構築と解放のあいだ はじめに “美しい”とは、決まった答えのあるものではない。 むしろ、ほんの少しの違和感。一見すると無駄に見える装飾。規則の中にあらわれる、偶然のリズム。 そうした「かたちの余白」の中にこそ、わたしの感性が目を覚ます瞬間があるのだと、私は思います。 インスピレーションは「旅」の中に このシリーズが生まれたきっかけは、パリの小さなギャラリーでした。壁にかけられた幾何学のオブジェ、磨き上げられた石の陰影。そして、モロッコの古都で出会った、アーチの連なりと光のグラデーション。 それらの**抽象的な“かたちの記憶”**を、私はスケッチの中で繰り返し描きました。そのどれもが、ひとつの「ジュエリーの原型」になっていきます。 アールデコの精神を、日常に Esprit Sculptural の魅力は、構築的でありながら決して冷たくないところ。 ✔ エッジの効いたピアスが、顔まわりにさりげないアクセントを加える。✔ 角度によって表情を変えるリングが、手の動きにリズムを与える。 それはまるで、建築と身体が静かに対話しているような感覚です。 「かたち」によって語られる、まだ知らない私 規則正しいだけではなく、どこかバランスを崩したようなフォルム。左右非対称、凸と凹、直線と曲線。 こうしたアンバランスの中にこそ、まだ知らない私らしさが隠れている気がします。 Esprit Sculptural は、自分を変えるためのジュエリーではなく、すでにある感性をそっと引き出すためのツールなのです。 おわりに “ジュエリーは飾りではない。内面のかたちである。” 旅を通して感じたこの想いが、今も私のデザインの軸にあります。 Esprit Sculptural...