「身につける記憶」——ジュエリーが語る、私だけのストーリー
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「身につける記憶」——ジュエリーが語る、私だけのストーリー
デザイナー・中村アイリより
ふと、思い出すことがあります。
祖母の指先で揺れていた金のリング。
夏祭りの帰り道に買ったガラス玉。
旅先の市で出会った、知らない言葉と優しい手仕事。
私にとってジュエリーは、
そうした記憶をそっと閉じ込めた「きらめく時間のかけら」です。
こころを動かす“なにか”を、かたちにするということ
EXHIBITIONのデザインは、感情の記憶からはじまります。
嬉しかった日、寂しかった夜、理由のないときめき。
それは誰かの「正解」ではなく、
自分のなかにひっそりと残る“私だけの物語”の一部です。
記憶と時間をつなぐクラシカルな温度
たとえば、Mémoire Classique シリーズ。
アンティーク調の彫刻や、陶器のような艶めきのあるエナメルは、
記憶の奥底にあるノスタルジアをそっと呼び起こしてくれます。
それは、「誰かの昔」と「いまの私」が静かに重なる瞬間です。
ジュエリーは、人生の小さな伴走者
「このイヤリングを見ると、旅に出たくなる」
「このリングは、自分を奮い立たせるお守りのような存在」
そんなお客様の声に、いつも胸を打たれます。
EXHIBITIONのジュエリーは、
ただの装飾品ではなく、**“あなたの記憶に寄り添うアート”**でありたい。
完璧じゃなくていい。
揺らぎの中に、あなたらしさはきっと宿っています。
おわりに
ジュエリーを選ぶとき、
“似合うかどうか”よりも、“心が動くかどうか”を大切にしてほしい。
いつかの記憶と、今の気分が、ふとつながるような——
そんなジュエリーとの出会いを、これからも届けていきます。
EXHIBITION クリエイティブディレクター
中村アイリ